社会に出たての頃よりも余裕が出てきて自分のことに目が向くようになると、独立や転職も含めてこれからのことを考えると思います。そんなときに考えてみたいことを書いてみました。
まず選択肢を考える
働き始めて何年かすると余裕が出てきます。仕事もできるようになり、初めて社会に出た頃には分からなかったことが分かるようになります。それに伴って自分のこれからのことを考える方もいます。
今の環境がいいと思う方もいらっしゃる一方で、転職を考えたり、独立を考えたり、資格を取って幅を広げようと考えたり、色々な選択肢が浮かぶと思います。
転職にも独立にも共通することですが、まず「自分は何をしたいのか・何を得たいのか」を考えてみるといいと思います。そのうえで「業種」と「職種」の選択を考えることです。
参考記事:
営業職の転職、職場選びで失敗しないための重要なポイントとは
同業種・同職種
業種も職種もこれまでと同じです。競合他社に同じく営業職として転職したり、そのフィールドで独立開業することです。
同業種・異職種
同じ業種の中で、営業職から技術者に転向するなどのことです。
異業種・同職種
異なる業種に、同じく営業職として挑戦することです。
異業種・異職種
異なる業種に、未経験の職種で挑戦することです。
どれが良い・どれが悪いということはありません。やりたいこと・得たいことを見極めて選択します。
やっぱり気になるお金のこと
転職や独立を考える動機のひとつに、収入のことがあると思います。
今より稼ぎたいとなった時に、待遇の良いところに転職する、独立を志すなどの選択肢があります。
過去にご紹介したこちらの記事では、転職をしなくても実力次第で高く評価されて昇給・昇格できるケースもあるという話や、独立したほうがより稼げる可能性は高いという話などをご紹介しました。
収入をアップするために営業職に必要なのは学歴・職歴・資格よりも実績と成果であると言われています。実績や成果は、どれだけお客様に貢献したかということです。そのために必要なのは、難しい案件に対応できる問題解決の能力であり、知識や経験値が問われます。
ライバルに無い武器を磨く
どんな企業にも競合や同業他社と言われる存在がいるように、営業職個人にもそういった存在はいます。「前に来た営業さんのほうが良かった」などとお客様から言われるのはとても悔しいものです。
「確かにこのお話を担当できる営業職は他にもいますけれど、自分でしたら他の人にはできないことが3つできます」といった具合に、ライバルと差をつけられる自分だけのオリジナルの武器を3つくらい持ってはどうでしょうか。
この武器を見つける時のコツは、遠いものと結びつけること。通常の発想では営業の仕事に関係なさそうなものでも、切り出し方や使い方によっては強力な武器になったりします。
そういうものが3つくらいあると他の人が真似できない独特の存在感を放てます。独特であるということは代わりがいないということなので、チャンスが広がります。それだけお客様に貢献できるということですし、きちんと成果を出していくことで実績も経験値も積み上げることができます。
企業に所属して出世していく場合にも、独立して働く人材として評価される場合にもこれは変わりません。
これまでのことを活かして、これからをつくる
「自分は何をしたいか・何を得たいか」を考えます。
ライバルには無いオリジナルな武器を身につけます。
お客様の課題を解決します。
着実に営業職として進んでいけます。
ということを書きました。
なお、そもそも「何をしたいか・何を得たいか」がはっきりしていない人は、これまでの自分を振り返ってみるといいと思います。
どういう時に力が沸いたか、やろうという気になったか、熱心に取り組んだかなど、過去の行動パターンの中にヒントが隠れていると思います。
また、過去を振り返ってみることにはもうひとつ大きな効用がありそうです。
子どもの頃に夢見たことが、あるいは社会に出る時に志したことが、一直線に今に結びついているという方ばかりではないと思います。
けれども、これまでに経験したことが、今に何かしら活きているというのはあると思います。
経験は自然と繋がるわけではなく意識してつなげていくものであると、以前にインタビューの中で語って下さった方がいました。
参考記事:
過去の経験を振り返り今につなげられれば唯一無二の価値ある人間になれる。
営業という仕事の本質から考える
営業という仕事は「物を売ること」ではなく、「顧客の課題を解決すること」だと、成果を出している営業職の方はみなさんおっしゃいます。
課題の解決のためにその物が有効だから物を売っているということです。
課題の解決に有効ではない物だったら、「これはあなたには必要ないから買わなくていいですよ」と言ってしまうという営業職の方もいました。組織に所属して働いていると、ノルマに追われて顧客にとって本当は不要なものまで売ってしまうことがあり、それが嫌で会社を辞めたという方もいました。
組織に所属して働くことも、独立して働くことも、それぞれ違った良さと違った難しさがあります。どちらのほうが良いと一概に言えることではないからこそ、選択が難しいものです。
ただひとつ言えるのは、お客様の課題から出発してそれを解決する仕事をしなければ営業職として長く続けるのは難しいということです。
その課題解決をする時にどこかの組織にいたほうがやりやすいのか、独立をしたほうがいいのか、という観点で考えてみると納得する答えが見つかるかもしれません。