立つ鳥跡を濁さずという言葉もあるように、辞め際や引き際はとても大事なものです。ビジネスにおいても、転職時や案件の終結時など辞め際・引き際があります。どうすれば大事な引き際を良い印象で終われるのでしょうか。まとめました。
引き際こそ気を遣い丁寧を心掛ける
フリーランスという立場で働いていると仕事(案件)を受ける・受けないを自分でコントロールできます。同様に、着手している案件を継続する・しないについても判断することができます。
もし継続しないと判断した場合、クライアントと契約解除について話し合うことになります。この話し合いや、契約解除が決まった後の業務終了のあいさつには気を遣ったほうがいいです。契約前や案件スタート直後の、クライアントとの関係構築の時期と同様に、あるいはそれ以上に、です。
次の項でその理由についてご説明します。
なお、フリーランスの契約終了のタイミングには
・契約が期間満了となった時
・クライアントから契約終了を告げられた時
・案件が終結してプロジェクトが解散した時
・自分から契約解除を申し出た時
などいくつかあります。
今回は4番目の自己都合で案件を継続しない時を主に想定した内容ですが、他の場合でも同じように立つ鳥跡を濁さずと心掛けるに越したことはありません。
引き際を丁寧にする理由
引き際を丁寧にする最大の理由は、その案件の関係者とお互いに良い印象で終わって、人間関係を良好に保つことです。では、そうしておく理由はなんでしょうか。
復帰の可能性があるから
人間関係が良好であれば、何かの時にまた依頼してもらえるかもしれません。また、自身の状況が変わったときに「今またご支援できようになりましたよ」とこちらからアプローチをして案件に結びつけることもできるかもしれません。
紹介で広がる可能性があるから
人間関係が良好でクライアントに良い印象を持ってもらっていれば、そのクライアントが別のクライアントを紹介してくれるかもしれません。感じの悪い人とは一緒に仕事をしたくないのが人間です。逆にいえば、印象が良ければ「また頼みたい」「誰かに紹介したい」と思ってもらえる可能性があるということです。(もちろんこの前提には「成果を残している」ことが必要ですが)
評判は回るものだから
会社の看板無しですべて自分の責任でやっているのがフリーランスです。常に評価にさらされ、その評価は自分の知らないところにも回ります。人の口に戸は立てられない、悪事千里を走るといったことわざもあるように、悪い話は回りやすいです。どこでどういう人脈に突き当たるかはわかりません。人にマイナスに思われることは特にフリーランスには致命的です。
丁寧な引き際とは?
契約を解除して案件を離れることに決まったあと、どのようにすればいいでしょうか。
クライアントに対して:
何よりも懇ろにあいさつをします。特に「仕事をさせていただいたこと」に対する感謝やお礼を伝えるといいでしょう。
案件自体は継続していくという場合は、後任を紹介することも大切です。
また、意外に思うかもしれませんが、小さくともいいので打ち上げをやることです。クライアントにも自分にも気持ち面でひとつの区切りがつきます。
営業先に対して:
後任を紹介して仕事を離れることを伝えます。
理由は必ずしも詳細に伝えなくとも大丈夫です。
一緒にやっているメンバーがいたら:
複数人で営業活動に取り組んでいて自分が抜ける場合には、残るメンバーにこれまでのお礼を伝えます。またもし自分が、一緒にやっているメンバーをマネジメントする立場である場合は、状況によっては他の仕事を斡旋すると、メンバーを安心させられたり喜ばれたりするかもしれません。
上記はあくまで一般的な話です。
個別の状況のよって変わってくることも色々とあります。
共通しているのは、良い印象で終わることが最も大切である、ということです。
なお、クライアントとの契約解除については、多くの場合契約書で取り決めているはずですので、その内容に沿って申し出や話し合いを行ってください。これもまた丁寧な対応として心掛けることのひとつです。
番外編 独立する時
フリーランスとして契約している案件の契約解除について見てきました。
会社の所属を初めて離れて独立する時にも、今日の話は同じことが言えます。
会社を辞める際にも、社内の人間関係や顧客(営業先)との関係は円満に終わりたいものです。
丁寧にあいさつをしておいたことで独立後に仕事をもらってロケットスタートを切れた事例もあります。
後々何かの時に発注してもらえたり、人を紹介してもらえるかもしれません。
そもそも良好な人間関係に努めることはビジネスマンの素養として重要なことです。
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独立するために前職の会社を退職する時も人間関係は良好に終わりたいものです。
そして独立したあとは自身のビジネスに邁進すればいいわけですが、せっかくフリーランスの営業職として独立しても、最初は思うように案件に結びつかないこともあるかもしれません。
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