新しい年を迎えて、「今年はこんな年にしたい」とお考えの方や、実現のために目標を立てた方もいらっしゃるかと思います。
kokoroeのインタビューでも、「目標」「目標設定」「目標達成」について語って下さった方が何名かいらっしゃいました。
「目標通りに事を進め、それ通りに行くのが快感」という方、「目標を立てて自分で流れを作るより、自分の芯だけ見失わないようにして、あとは流れに沿って進んだほうがいい」という方、「目標」ひとつにもみなさまそれぞれのお考えがあることを感じました。
今日はこの「目標設定」について、昨年kokoroeのインタビューにもご登場いただいた、福山敦士さん(株式会社レーザービーム 代表取締役)に聞いてみました。
(福山さんの以前のインタビューはこちら「営業力は人間力。成果を出し続ける福山さんがいつも心に留めているコト」)
「僕は一生懸命やることが得意でそれ以外が苦手なんです」
「目標を達成すること自体も癖づけをすることができます」
そう語る福山さんは、目標達成の達人。
そして、目標達成に関する著書もお書きになっています。
そんな福山さんの、ちょっと意外な?目標達成のお話をご紹介します。
とにかく目標を下げてみよう!ちょっとしたコツで100%達成が可能に!
「目標は誰でも100%達成できます!」
福山さんはそんなふうに言う。
にわかには信じられない感じもする。
「大丈夫です。99.9%の方は達成できるようになります」
自信が伝わってくる。
「肝心なのは、何を目標にするかです。1ヶ月で200万円の売上目標というのは難しいかもしれません。では、1週間、1日単位の目標に落とし込んだらどうでしょうか」
1週間、1日単位の目標??
「例えば、”今日中に10件のアポイントリストを作る”という目標ならいかがでしょうか?目標を100%達成する方法。それはズバリ目標を下げること。とてもシンプルなことなのです」
目標を達成できない人に共通するあること
「現在私は、上場企業の経営者からビジネスマン、業種業界を問わずプロアスリートに至るまで、目標を達成させるプロとして様々なコンサルティング活動を行っております」
その活動を通じて、目標達成ができない人の共通点が分かった。
「そういう人は”高すぎる目標”を掲げてしまい、何から手をつけていいのかわからない。だからいつまでも動けないんです」
気持ちが高まった時には”ちゃんとした”目標を設定しがちだ。
それが良くない。
「自分で掲げた目標が達成できなくなると、目標を設定することが怖くなります。それを通り越すと目標未達成が当たり前となる”未達成グセ”が身についてしまいます」
そこで、目標を下げるという話になる。
「1件受注する」ではなく「10件アポを取る」。
「10件アポを取る」ではなく「アポリストを10件分作る」。
「企画書を作る」ではなく「資料のアウトラインをメモする」
「簡単にできることが良いです。一刻も早く目標を下げて、具体的に動き出しましょう」
達成する回数を増やすことが大事
「どんなに小さな目標であってもやり切ると達成感を得られます。こうした達成感を繰り返し味わってみてください。私の場合、多い時は1日30回以上達成し、その都度、達成感を味わいました。この経験を通じて、驚くほど自信がついて、達成するのが当たり前という感覚が身についてきます」
いつも目標を達成する人は、無意識にこの経験を積んでいる。
まずは目標を下げ、達成を味わう。
「それが現状を打開する一番の方法です」
目標設定の考え方
目標を下げるのは不安な面もありそうだ。
本来の目標を達成できないのではないか。
「営業ノルマ達成」
「試験合格」
こういったものから遠ざかってしまう気持ちにもなる。
「心配ありません。容赦なく下げてください。いずれは高い目標を達成できるようになります。最終的な目的を見失わなければ良いのです」
最終目標と日々の目標が紐付いていればいい。
福山さんはそう力説してくれた。
最低目標を設定してみよう
「目標を2つ持つことをお勧めしたいです」
どのようなものだろうか。
「最高目標と最低目標です」
“売上1000万円” “試験合格” “昇進/昇格”といった結果を示す目標が最高目標。
自分ひとりでは達成できない、他者あっての目標だ。
自分ひとりでできる粒度の目標が最低目標。
アポイント数、アタック件数など、自分が動けば達成できる。
「最低目標のことをタスクと呼ぶこともできますが、あえて”最低目標”と定義し、達成をすることに意味があります。このとき、決して数字として高い/低いを設定するのではないことに注意してください。目標を”後から下げる”クセがつくと、達成体質から遠のきます」
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福山さんの著書『自分を動かす技術』から、そのエッセンスをお聞きしました。
さらに詳しく知りたい方は、本書をご覧ください。
最低目標の設定の仕方も詳しく説明されています。
▼福山さんが登壇されたイベントレポートはこちら
“何でも売れる営業マン”になる方法~自分の名前で仕事をするために~