営業としてのスキルアップ、成績アップのために、本を読まれる方も多いでしょう。他の人はどんな本を読んでいるのか、ちょっと気になりませんか?
今回は「営業職として役立った、ぜひオススメしたい本は?」というテーマで、現役で活躍中の営業職の方に聞いてみました。推薦いただいた6冊の本をご紹介します。
ベストセラーはやはりオススメ
多くの人に読まれている本は、やはりそれだけの理由があります。まずは、ベストセラーの2冊をオススメしていただきました。
7つの習慣
著者:スティーブン・R・コヴィーまずはキャリアの前に人生があるので、その基盤を作るのに最適な本でした。
(IT業営業職 40代)
言わずと知れた世界的ベストセラーです。ビジネス書というジャンルで語られることが多いですが、人生哲学の定番でもあります。人生の成功の鍵を握る「7つの習慣」を知った上で、営業職としての成功がある、という視点で推薦いただきました。
セールス・アドバンテージ
編集:デール・カーネギー協会営業について戦略から戦術に到るまで、網羅的に書かれている本です。以前に勤めていた会社の課題図書で読みました。
(IT業営業職 40代)
「人を動かす」、「道は開ける」などでも有名なデールカーネギー協会がカーネギーの教えをもとに編集した本です。質問、会話、プレゼンテーション、交渉などの技術は、営業職ではない人が読んでも参考になるのではないでしょうか。
商談に臨む前に読んでほしい
次に、商談での営業力をあげる2冊をオススメしていただきました。今度の商談前に、チェックしてみてはいかがでしょう。
大型商談を成約に導く「SPIN」営業術
著者:ニール・ラッカムこちらも以前に勤めていた会社の推薦図書です。ソリューションを売る場合にかなり力を発揮できると思いました。
(IT業営業職 40代)
数多くの商談を調査研究して導き出された、大型商談における「もっとも効果的な営業術」について書かれています。
ちなみに「SPIN(スピン)」とは、大型商談を進めるうえで重要なポイントとなる質問法のことで、
「Situation Questions(状況質問)」「Problem Questions(問題質問)」
「Implication Questions(示唆質問)」「Need-payoff Questions(解決質問)」
の頭文字をとったものです。
これだけ!プレゼンの本質
著者:野村 尚義セールスマンが目の前の相手の課題解決をして理想の未来を手に入れるための提案をマーケティング的な視点から紐解いている数少ない書籍。
セールスマンがマーケティングの発想を取り入れるとプレゼンテーションの内容が鋭くなる。そのために市場やお客様のことをもっともっと研究しよう!という自分の思想やスタンスと軸はほとんど同じなのでとても共感できる内容。
(営業コンサルタント 30代)
プレゼン指導の専門家による著書。小手先のテクニックではなく、プレゼンの”戦略”という本質について書かれています。
実際のストーリーから学ぶ
次の本は、ホットペッパーを立ち上げた著者による、実際のストーリーです。
Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
著者:平尾 勇司営業の仕組みづくりやKPIの立て方など、実務的にイメージができる部分が多いため。
(人材業営業職 20代)
2001年4月にホットペッパー事業部長に就任し、同誌を4年で売上げ約300億円、営業利益約100億円の事業に育て上げた著者。臨場感あるストーリーの中で、より実務に近い部分でのヒントが得られます。
マーケティングのプロの視点から学ぶ
最後にご紹介するのは、これまで数多くの営業担当を見てきた、マーケティングのプロの著書です。
なぜか売れる営業の超思考
著者:理央 周売り込もうとすればするほど売れなくなる営業マンあるあるを、お客様が欲しがるためには何をどのように考えれば良いのか?というマーケティング視点で紐解いた本。
売り込まずとも買ってもらえる方法を身に付け、売る側と買う側双方のストレスを減らしたい営業マンにぜひ身に付けて欲しい考え方がてんこ盛りなので、ぜひ読んでみていただきたい。
(営業コンサルタント 30代)
「営業マンにぜひ身に付けて欲しい考え方がてんこ盛り」という推薦文は見逃せません。MBAを取得している著者による、マーケティングを活かした「営業力」を上げる思考法は、一読の価値がありそうです。豊富な事例も参考になります。
以上、現役で活躍する営業職に聞いた「読むならこれ!」という本をご紹介しました。次に読む一冊を選ぶ際の参考になれば、幸いです。
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