初めて会社員を離れて独立すると、それまでとは勝手の違う毎日になります。これまでと同じように営業活動をしているはずなのに、環境が変わったために知らずにやってしまいがちなことをまとめました。
独立の前と後では様々な変化がある
会社員時代と変化することはかなり多くあります。
給料日に基本給に基づいた給料をもらえるという環境がなくなります。
自分で事業を進めて稼いだお金が、得られるお金のすべてになります。
そのなかで事業資金も個人の生活の資金もすべてやりくりすることになります。
また、お金のこと以外にも挙げられることがあります。
就業時間を自分で決めることができます。
朝どれだけ遅くまで寝ていても、夜どれだけ遅くまで遊んでいてもOKです。
会社の看板がなくなり、すべてが自分の実力と責任の世界になります。
何をやるか、どう事業を進めるか、経費を何に使うか、すべて自分で決められます。
自分でコントロールして自分で責任を持って進めることになります。
何もかも自分次第になるのが、独立して働くということです。
独立した直後の心情
実際に独立する方には、色々な事情、色々な動機があると思います。
事情や動機が異なれば、独立直後の心情も様々だと思います。
とにかくがんばろう!と決意固く、想い熱い方もいるでしょう。
不安や戸惑いを感じて緊張気味の方もいるでしょう。
それ以外のことを感じている方もいるでしょう。
想いは本当に様々です。
想いは様々でも、ある程度共通する失敗が、独立直後にあるようです。
なぜか顧客の話を聴かなくなる
独立前にしっかりお客様の話を聴いて、コミュニケーションを取って、最適な提案をしてきたという方でも、独立直後は「顧客の話を聴かない」ようになってしまう場合があります。
営業という仕事は、お客様の困りごとを解決することです。
モノやサービスを買ってもらうことは解決の手段でしかありません。
なので、成果を出している営業職ほど、お客様の話をよく聴いています。
質問もします。
そのなかで、困っていることや、それがどう解決したら嬉しいのかを把握していきます。
下手をすれば、お客様のことをお客様自身よりもよく知っているのかもしれません。
これを言われると「そうだよね」「そんなの分かりきっているよ」という方ばかりだと思います。
それでも、独立して営業活動を始めた直後は、「顧客の話を聴かない」という失敗をしてしまっていたという話を、今は活躍しているフリーランス営業職の方々から聴くことがあります。
これには理由があるようです。
独立した直後は独立したという事実自体に感慨があって、良い仕事をしたいという想いが空回りして、話を聴く前に自分が良いと思うものを一方的に提案してしまった。
早く実績がほしい、早く売上がほしいと思うばかりに焦ってしまった。
例えばこのような内容のお話が聞かれました。
時間のマネジメントがうまくできない
ノルマや上司の叱咤、職場内の競争などのプレッシャーにさらされていた会社員時代は、時間とタスクに追われていたという方も多いと思います。
独立してひとりで(あるいは数人の独立している同士の仲間内で)働くようになると、この環境は激変します。
ノルマも上司もなくなり、追いかけてくるものがなくなります。
だからこそ、
ついつい「まぁ、いざとなれば休みの時にやればいいか」と思って冗長な働き方をしてしまう。
独立して勝手が分からず何をしたらいいか分からないため生産性が上がらず、働く時間が長くなってしまう。
こういった声が聞かれることもあります。
自己管理が甘くなってしまう
会社員時代は会社の目や上司の目、同僚の目などがありました。
外見にもある程度以上気を遣っていたと思います。
遅刻もしないようにしていたはずです。
環境が自らを律するためにいい方向に作用してくれていました。
独立して自らが事業主になると、こうした外部からの力がなくなります。
やる気が起きない、分からないこと・うまくできないことを聞ける相手がいなくて放置気味にしてしまう、といった方も少なからずいるようです。
ビックリするような事例だと、昼まで寝ている日が連続したり、夜になって遊びに行く活動のみが活発になったり、お金がなくなってきて携帯電話が止まりがちになったり、という話も聞いたことがあります。
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