営業が好きだと言えるまでに克服したトラウマと社内営業のエピソード。

営業が好きだと言えるまでに克服したトラウマと社内営業のエピソード。
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角本 拓也(かくもと たくや)さん
1985年生まれ。ビジネスチャットサービスを提供するChatWork株式会社(チャットワーク社)のビジネスマッチング事業と広告事業に携わっておられます。事業統括と商品開発、営業や人員のマネージメントなど主にフロントサイドの業務で幅広くご活躍されています。

角本さんは営業が好きだ。
そう言い切れるようになるまでに苦労と努力があった。
新卒時代からの努力の話を教えてもらった。

自分の進化を感じられるから営業が好き

営業、好きですか?
「好きです」
それはなぜ?
「人と会って自分が進化していくのが好きだからですね」
思い切り直球で聞いた。
直球が返ってきた。
「営業はフロントに立って色んな業界の情報や色んな人の感性に触れることが多い領域だと思ってます」
その経験を積み重ねていく。
色んな業界で通用するようになっていく。
数字での評価も伴ってくる。
「そうすると自分の成長を感じやすい。それが一番嬉しいし魅力ですね」

角本さん写真

悩みを克服した、笑うことの効果

成長を実感できる時はどんな時だろうか。
逆に、実感できないこともあるのだろうか。
「1年目はそういう悩みもありました。スクリプト作って準備してしゃべってもうまくいかなかったとか」
商談中の会話はスクリプト通りにはいかない。
そこを臨機応変にできないことに悩んだ。

「一番営業して変わったなと自分で思ったのは、商談中に笑うようになったことですね」
ニコニコ笑うようになって、お客さんの反応が変わった。
気を許してくれた。
好意的に話しかけてくれるようになった。
構えなくなっていった。
「そうなったあたりから、自然と会話がうまくいくようになりました。最初は悩みましたけど、何もできないから笑ってちゃんと話聴こうってやるようになって変わりました」

ロープレあるのみで追求した、笑って話せる自分

笑うようになったきっかけがあったのだろうか。
「実の姉によくいじめられていたせいで、姉みたいな女性が苦手でして」
男性の担当者とはバンバン話せる。
相手が女性になった瞬間にどうしていいか分からなくなる。
「それを見ていた先輩に、”機会があったらどんどん女性に声かけろ”と言われて、それを実践しましたね」
すぐやるフットワークの良さも角本さんの強みだ。

「機会があるととにかく話しかけるようにはしたんですけど、途中で会話が続かなくなるんですよ」
それでもめげずに話しかけ続けた。
「友達の友達とかもわざわざ紹介してもらって練習しました。ロープレあるのみでした」
その積み重ねの中で、コツがつかめてくる。
「真面目に話していると相手はすごくつまらなそうなんですよね。だから自分の言ったことに自分で笑ってみたり、相手が言っていることを大袈裟に笑ってみたり、そういうのをやっていくと会話がすごい盛り上がるなっていう経験がきっかけになったかなと思います」

角本さん写真

営業に連れて行ってもらうために社内営業

「トラウマ的なところはそれで何とかなったかなと思ったんですが、更に昇華させてもらったのは、転職した先の会社でした」
インターネット業界の会社だった。
商材がとても多かった。
フロントの営業職がすべての商材を把握しているわけではない。
商材ごとにその商材のプロフェッショナルの営業職がいた。
「フロントの営業さんと一緒に営業に行って商材の説明をしたりして売っていくっていうのをやってました」
買ってくれるのはもちろんお客さんだ。
その人たちにアプローチしたい。
「そのためにはまずフロントの営業さんに商材を知ってもらわないといけないし、営業に連れて行ってもらわないといけないんですよ。だから社内営業をやったんです」

角本さん写真

社内営業で自分らしさを確立

社内営業は効果絶大だった。
毎日同じ営業さんにあいさつをしに行った。
ざっくばらんに、アポに連れて行ってください、という話もした。
一度同行したら二度と会わなくてもいい環境で、これは効く。
「かわいがられなきゃダメだなと気づいたんで、元気よくあいさつするとか、大きな声で笑ってみるとか、”あれ?髪切りました?”みたいに相手の変化に気づいて声に出してみるとか、そういうのをやっていくなかで自分らしいスタイルができるようになったというのはありますね」

社内営業は自分が商品だ。
「そうですね。やってよかったです。自分らしさを見つけられて」
何百人もいた営業職に毎日毎日声をかけ続けた。
「外で商談をするよりも早いスピード感で自分を確立できたと思います」

▼角本さんのインタビュー続編はこちら
目標より人に向かうことで成果を挙げてきたマネージャーとしてのエピソード。

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