吉岡 一樹(よしおか かずき)さん
1986年生まれ。前職は大手広告代理店の営業職。昨年(2016年)末に退職し、現在は表参道にある営業コンサルティング会社の社長秘書をしながら、弊社サービスkakutokuにて営業職としてご活躍されています。また、とあるご縁からご自身の長女が産まれた助産院のコンサルティングも行っており幅広く活躍中。「会社員の道を捨てて安定がなくなった。だからこそ”来月どうしよう”と必死になることで生きている感覚を味わっています」と言いつつ、その生活を「都会のサバイバル」と自ら称して楽しそうに語ってくれました。
吉岡さんは、都会のサバイバルを実に巧みにやってのける。
営業職としての実力があればこそだ。
その吉岡さんに”これまでに出会った凄い営業職”について聞いてみた。
セールスもマネージメントもできた元同僚
「前職時代に、30人くらいの営業部隊がいたんですね」
30人が数名ずつチームを組んで営業活動した。
営業成績の良くない女性2人と売れている男性営業1人のチームが凄かった。
「この男性営業マンが凄かったです」
自分で売れるだけでなく、同じチームの女性2名に見違えるような月間成績を出させた。
「この人は自分が売れるだけじゃなくて、マネージメントもできるのか!!とビックリしました」
セールスもマネージメントもできる。
凄い能力だ。
「その人はこれは取れないだろうという案件を取ってくる人だったんですが、どうやってるんですか?と聞いても”普通に営業しているだけだよ”としか答えないんですね」
来た球を打ち返したらホームランになるタイプの人だ。
一番早く一番を取ることを何より目指した元同僚
「もうひとり女性の営業で凄い人もいました」
社内の年間MVPを取ったこともある人だ。
どんなところが凄かったんだろうか。
「誰よりも早く、誰よりも高く目標を達成しようというモチベーションです」
他の人が1ヶ月かかる成果をその人は1ヶ月かからずに出していたそうだ。
また、準備も凄かったという。
「売れている営業であればあるほど準備に時間を掛けている印象です」
売れている営業ほど準備に時間をかける。
売れる営業職になるためのヒントがここにもある。
「その人は1番早く終わらせて、1番を取る。そこしか目掛けてませんでした。凄かった」
モチベーションの差だ。
提案が当たって来店者が増えた
凄い営業職に囲まれた前職時代。
吉岡さん自身も凄い営業職だった。
「僕自身は全然大したことないんですよ、本当に」
謙遜するが、本当はそんなこともない。
どんなふうに顧客を満足させていたのだろう。
前職は大手広告代理店の集客コンサルティングだった。
お店の売上を上げるお手伝いをする。
「日々、顧客様にとって最適な提案を心掛けていました」
そんなお仕事の中でのエピソードがある。
「ある顧客様が僕が提案したことを実行してくれたんですね。そしたらお客様が増えて大変喜ばれました。”吉岡さんの言った通りに内容変えたらお客さんがいっぱい来たよ”と言われたんです。あれは嬉しかったですね」
聴いているこちらも良い気持ちになるエピソードだ。
当たる提案を打てたワケ
どうやったらそんなに適切な提案ができるのだろう。
「大切なのはヒアリングと分析です。お店の理想をしっかりとヒアリングした上で、お店のウリ(強み)とターゲットを把握します。その両方が最大限発揮されるのはどういった打ち出しなのか?そしてどこで勝負すれば勝てるのか?といったマーケットの調査です」
惜しげもなく秘密を教えてくれた。
業種が一緒でもそれぞれのお店ごとに得意不得意がある。
地域の競合の中で得意不得意を分析してみる。
このお店はこれが得意。
こちらのお店はこれが人気。
マーケティングの基本に忠実な営業提案だった。
「ほかに、ポイントが実はもう1個あるんですね。それはマクロ的に世の中を見渡してみて今、何が流行っているのか?次のシーズンは何が来るのか?などを俯瞰的に見てその情報を提案にプラスしていました」
どんなものにも、全国的に今何が流行っているか、この時期に何が来るか、がある。
吉岡さんの顧客のお仕事はとくにそういう流れが顕著に影響する業態だった。
情報収集力と分析力が物を言う話だ。
サラッと言うが高度なことをやっている。
▼あわせて読みたい、吉岡さんのインタビュー記事はこちら
フリーランスの営業職の強みを活かして本当に顧客のためになることをやる。
フリーランスの営業職が会社を辞めた経緯と、今どう働いているのかの話。