今回のインタビューのテーマは「チーム×営業」。上場企業の若き期待のエース2人にお話を伺いました。新卒で入った現在の会社で知り合った、良き仲間であり良きライバルでもあるふたりの、「チームだからこそできること」をお聞きしています。
勤務先はwebマーケティングの会社です
川瀬さんが会社の業務を教えてくれた。
「 Web マーケティング全般に取り組んでいます。メイン事業としては、ウェブサイトに流入したユーザーの、サイト内での顧客満足度やコンバージョン率などを向上させる各種サービスを、 ASP型・クラウド型で提供しています。全て自社開発・自社販売です」
ウェブサイトを持っている企業なら業界を問わず支援する。
「今は金融ソリューション部に所属しています。営業だけでなく、コンサル担当やカスタマーサポート担当も同じ部内に所属していて、金融業界のお客様を通貫でご支援できる体制になっています」
二人は同じ金融ソリューション部で、それぞれ第1グループと第2グループのマネージャーをしている。
「グループは分かれていますが、人数も職種構成もほぼ一緒です。金融の中で更に細分化されているなどのセクション分けも今のところはなく、一緒に動いている感じです」
「毎日充実しています」
安立 健太郎(あだち けんたろう)さん 1991年生まれ。大学時代は経済学を専攻していました。証券投資のゼミに所属し、投資に関する勉強をしながら自らもFXでお金を稼いでみるなど、現職とは領域の違うことに取り組む学生時代でした。会社の雰囲気や商品に魅力を感じ、新卒で株式会社ショーケース・ティービーに入社しました。入社4年目の現在、 クラウドマーケティング事業部 金融ソリューション部 第2グループマネージャー。
安立さんが今の役割について教えてくれた。
「僕はマネージャーという管理業務の傍ら、自分でもプレイヤーとして営業に出て目標金額を達成していく動きもしています。いわゆるプレイングマネージャーですね」
入社4年目の安立さん。
その前は大学生だった。
どんな学生生活を送っていたのだろうか。
「大学の時は証券投資のゼミに入っていました。FXなどがメインでしたが、株の勉強もしながら自分でFXをやってお金を稼いでみたりもしていました」
卒業後の進路はITベンチャーの現職に決めている。
決め手となったことがあったのだろうか。
「会社の雰囲気が自由な感じがしたことです。好きなことできそうだ、堅苦しくなさそうだと感じていました。また会社が扱っている商材が売れそうだと思ったというのもあります」
入社後の日々をどう感じているのだろうか。
「大変ですけど、思った通りの環境でした。毎日充実しています」
「マルチマネージャーのような形でやっていければ」
川瀬 洸煕(かわせ ひろき)さん 1991年生まれ。大学時代の専攻は経済学でしたが、IT業界に夢と可能性を見出していました。学部の同期生が金融系の企業への内定を勝ち取るのを尻目にITベンチャーを志望し、卒業後に新卒で株式会社ショーケース・ティービーに入社しました。入社4年目の現在、 クラウドマーケティング事業部 金融ソリューション部 第1グループマネージャー。
川瀬さんは今どのような仕事をしているのだろうか。
「僕は3年目の4月にEマーケティング事業部の営業部隊のマネージャーとして初めてマネージャーになりました。その時は新規営業のマネジメントだけをやっていましたが、今は営業のプレイングマネージャーだけでなくコンサルティング業務もやることになりました」
受注した後のコンサルティングのフェーズも担当している。
「これからは、営業だけではなくあらゆるところに顔を出しつつ、さらにマネジメントも行うというマルチマネージャーのような形でやっていければと考えています。これまでは新規案件を取ってきてすぐにコンサル担当に引き継いでいました。今は受注後のフォローのこともしっかり考えて営業活動ができるようになりましたし、後々こういう形でお客様のためになれるかもしれないというのを営業段階から考えるようにもなりました」
川瀬さんも入社4年目だ。
大学時代はどのように過ごしていたのだろうか。
「学生の頃はゼミも勉強もした記憶が一切なく、一言で言えば、とにかく自由に過ごしたい、自由に過ごして尖がっていたというところです。大学に行かずに海外でバックパッカーしたり。IT領域の最新のアプリや技術は好きだったので、そういう動向を調べたりしていました。大学には全然コミットしなかったというのが正直なところです」
このIT好きが、川瀬さんの就職活動を決定づける。
「経済学部だったのですが、同じ学部の人達はみんな銀行や生命保険などの金融の大手に行きました。僕は、ITって夢あるな、ITってかっこいいなと思って、ITのベンチャーだけを就活の時に受けていました。就活の時はまだ上場していなくて、僕が入って営業でガンガン稼いでこの会社をIPOさせる!くらいの心意気でした。まぁ、内定者インターンの時期にマザーズ上場が決まって、その野望は夢と消えたんですが」
そういって川瀬さんは笑った。
カプセルホテルで磨き合った営業力
91年生まれ同士のふたりはこうして現在の会社で知り合った。
「僕らは同期が5人いて、最初は内定者として4年生の夏ぐらいに顔合わせしたんですが、そこから何かフィーリングがあって、ずっとふたりでいました。1年目はグループが全然違ったんですが、ふたりとも実家が遠かったので、平日は赤坂のカプセルホテルに一緒に泊まって仕事したりしてました」
「サウナでほかの人がいない時を見計らってロープレやったりしてましたね」
本当に仲が良い。
川瀬さんが教えてくれる。
「僕と安立ってタイプが違っていて、安立は誰よりも量をこなすタイプなんです。うちの会社でも新卒の2ヶ月間のアポ数歴代1位です」
「弊社の営業はテレアポでアポを取ってから訪問するんですが、2ヶ月で100件というアポ数が会社の歴代記録でいまだに破られてないんです」
「それを全部ひとりで行って取り続けるって、ちょっと信じられないですね」
「あの時はまだ1年目で、営業のスキルもなく、自分ができるのはお客さんと会うことだけだと思っていました。そこはできるからそこだけはやらないとと思って、常に電話して1日3件くらい回ったりしました。訪問の合間も外で電話して新規の営業をしたりもしていました」
良き仲間であり良きライバル
川瀬さんがライバルへの想いを口にしてくれた。
「営業時間内にMAXで行動できる下準備は絶対に営業時間外でやって、それを毎日怠らない姿勢は僕には真似ができないと思っています。数ではかなわないので僕は努力のベクトルを変えて、いかに少ないアポイントで質を高めて受注を取れるかにフォーカスしています。そうでないと敵わないですね」
安立さんもライバルへの想いを口にする。
「僕は逆に、すごく少ないアポなのになんでこんなに取れるんだろうかと思ってました。川瀬は打率が高いんです。僕は打席の数が多いだけです」
良き仲間であり良きライバルでもある関係性が自然と伝わってくる。
チーム×営業の真価
ふたりがマネジメントする金融ソリューション部は多職種混成チームだ。
「訪問先で、コンサルの担当者やカスタマーサポートの担当者が同席してくれていればと思うような、フロントの営業だけだと答えられない質問もやはりあるんです。今は色んな職種の人がいる部署構成なので、複数人で一緒に営業に行くことができるようになりましたし、実際にそうやって喜ばれたこともあります」
1時間で疑問がすべて解決する。
結果、案件が進む速度も速い。
チームで補い合うことで良いことが起こっている。
チームで営業することの良さが分かる。
川瀬さんと安立さんのチームプレーが活きた営業エピソードは無いのだろうか。
「ありますね」
川瀬さんが嬉しそうに教えてくれた。
「さっきも言った通り僕らは全然違うタイプで、安立はすぐ行動に移せるタイプ、僕は色々と考えて作戦を練るタイプです。お客さんのサイトレイアウトのABテストをしていって、どんどんいいレイアウトに変えていきますというサービスがありました。もともとあった機能の売り方を変えて僕がサービス化したんです。僕が”これよくない?”と言った瞬間に、”じゃあちょっと売りに行ってくるわ”と言って安立が本当に売ってきちゃったんです。これはまさにコンビネーションだと思います」
「あったね、そんなこと。”こういうのやろうと思ってます”と説明して導入を決めていただきました」
安立さんも笑顔だ。
作戦や売り方を考えるのがうまい川瀬さん。
資料もできていないうちに受注を獲得してくる安立さん。
まさにチームプレーの勝利だ。
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多職種混成チームを率いる営業職出身マネージャーの日々