猛獣使いは「大人になっても甲子園を目指せる組織」で誰も実現できていない事業に挑戦する

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猛獣使いは「大人になっても甲子園を目指せる組織」で誰も実現できていない事業に挑戦する

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安田 錦之助(やすだ きんのすけ)さん
1988年生まれ。大学時代にアメリカで見た貧富の格差の現実に衝撃を受け、「世界からお金で困る人をなくしたい」と考えるようになりました。大学卒業後、証券会社や外資系生命保険会社の営業職として勤務した後、現在は独立。株式会社イコールワンホールディングス代表取締役として、「金融業を通じて誰もが自分の大切なものを守り、夢を掲げ挑戦できる世界を創る」をビジョンに掲げ<金融業界の総合プラットフォーム>事業をおこなっています。

安田さんは今、採用・育成を積極的にやっている。
攻めの経営に出るための組織づくりをしている。
安田流のマネージメント論について教えてもらった。

採用は3つの観点を見ている

「一緒に働きたいと思う人を考える時、3つの観点で見ています」
それが、スキル・スタンス・スタイル、だという。
「スキルは重視してません。後でいくらでも身に着けられますので。ほかの2つを大事にしてます。スタイルは、その人が生まれてから今日まで培ってきた個性のことで、長年の蓄積のあるものです。スタンスは、仕事に対する姿勢や態度や情熱のことで、元から鼻息が荒くて”とにかく早く活躍したいんだけどどうすればいい?”という人を採用したいと思っています」
スキルは教えられるが、スタイルとスタンスは教えて変わるものではない。
だから、その2つが素晴らしい人を採用するのだという。

安田さん記事ロゴ

自分と向き合う→問題を見つける→アップデートする

「一番強い人間というのは、自分自身で問題を見つけて勝手にアップデートしていくと思っています」
本人が自分のことに対して問題意識を持つかどうかが大事だと言い切る。
「”今これできてる?”と聞いたときに、”できてます”で終わる人間と、”こことここはできているけれどここができていません”と言える人間がいます。自分自身と向き合っていたら、必ず問題は浮き彫りになっているはずなんです」
自分と向き合う、というキーワードが出た。

「ただこなして終わる人間と、振り返りをして上をねらっていく人間では、日々の過ごし方が違います。PDCAを超高速で回せる人間が強いと思います。鼻息が荒い人間は早く成長したいので”どこが悪いですか?”と聞いてくる勢いがある。僕はがんばる人間に徹底的に時間を費やしたいので、そういう人間と向き合いたいと思っています」

相手の見ている目線に立って物事を考える

「会社のメンバーに声をかける時は、本人の見ている景色がどんなものかをしっかりと想像するようにしています」
本当に細かく、朝起きた瞬間から想像するという。
どんな家で、どんな布団で寝ているのか。
カーテンがあるのかないのか。
朝食は何を食べているのか。
どうやって通勤してくるのか。
「そういう細かいことを考えてみると、朝出勤してきた時に何気なく”おはよう”と言っているその1日のスタートの時点から既にみんなのテンションは違います。そういうことを想像しながら共感をもって話をすることは徹底しています。そうすることで彼らから見た自分自身に対しても見直す面が出てきます」

安田さん写真

大人になっても甲子園を目指せる組織

「自分がやっているマネージメントは、”自分で勝手に成長していくための基礎代謝を上げる”イメージです。誰かにマンツーマンでコーチされなくても自分で勝手に考えて行動ができるようになることが理想です」

そのために出てきたキーワードが「大人になっても甲子園を目指せる組織」だった。

「成長に限界がない、夢の行方に限界がないんだと思わせてあげられる組織を作りたいですね。学生時代にスポーツなどで結果を残している人を集めています。そのころの熱量は一級品。それと同じことができるんだぞという環境を作ってあげたい。ただ、ビジネスになった瞬間にやり方がわからなくなってしまう人もいるので、そこをうまく変換してあげます。野球でやっていたレベルの努力を、ビジネスでやるならどうすればいいかを教えてあげるんです」

技術や知識を教えることと、それをどう使っていくかを教えることは両輪だ。
技術や知識以前に、それをどう使うかというビジネスマンとしての姿勢を重視している。

猛獣使いのマネージメント術

「そもそも他人は他人なので、理解もコントロールも変えることもできないです。ただ、その事実を受け入れることで本人をリスペクトすることができます。その上で相手の見ている景色を想像して、本人がどうなりたいかを共有して、そこ目がけて手助けしていく。指導していくのではなく本人のなりたい姿を応援するんです」
これが安田さんの基本スタンスだ。

「だから成績が悪いことで怒ったことは一度もありません。うまくいかないからといってネガティブなことを言ったりするのは自社のマネージメントでは一切ありません」
ネガティブなことからは何も生まれない。
前向きな話をしていく。

安田さん写真

「自分もアメフトチームでは遊軍的なタイプでした。組織に忠実ではなく、好き勝手にやっていました。だからこそ、今いる鼻息の荒いライオンみたいなメンバーたちの気持ちは分かるつもりです。それを理解しながら自分でも悩んで試行錯誤してマネージメントをしています」
そう話す安田さんからは、悩みながらもマネージメントを楽しんでいる様子が窺えた。
「そんな自分の姿を見て、周りからは猛獣使いとか言われてるみたいです。でもうちの社員を猛獣と表現してくれたことは嬉しいですね。それだけのパワーが伝わってるということですから」
苦笑いしつつ、嬉しそうだ。
一緒に働くメンバーを本当に誇らしく思っているのが伝わってくる。

▼安田さんのインタビュー続編はこちら
株式会社イコールワンの会社力と、ともに歩むこれからの10年の決意

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