変わったのは働き方と年収。20代のトップ営業がフリーランスとして独立したわけ

変わったのは働き方と年収。20代のトップ営業がフリーランスとして独立したわけ
LINEで送る
Pocket

副業からスタートし、最近フリーランス営業職として独立された中本崇浩さんにお話を伺いました。

中本 崇浩さん
出版社で営業職として活躍。入社7年目にフリーランスとして独立。現在は「Cheer up agency」という教育コンサルティング事業を立ち上げ、企業研修や、教育事業(実験教室、塾、幼児教室など)の営業支援や集客コンサルを提供している。

最年少営業所長からフリーランスへ。独立に至った経緯

10歳のときに障害者教育というプログラムに参加し、盲目のおばあちゃんから「自分のお父さんもお母さんも見たことない、1度でいいから見たい」と言われたことをきっかけに、聴覚保障をする「要約筆記」のボランティアサークルを立ち上げました。

その立ち上げに協力してくれたのが学校の先生でした。先生方との出会いがきっかけで、自分も同じような機会を提供できる人でありたい、と思い、教育の分野にたどり着きました。

教育教材の出版社に7年勤務し、営業職として教材を個宅訪問して売るスタイルの営業をしていました。営業していたときは、教育機会を増やすことが人の為になるという正義感で、たくさんピンポンをしていました(笑)。

営業所長として社員の育成なども経験しました。中でもトップセールスを生み出すことが得意分野であったことから、教育事業においての講師やコンサルに興味を持ち始め、独立を考え始めました。その頃の最後4〜6ヶ月間、副業として営業の案件にチャレンジしてみたところ、案外うまく行き、独立に対して自信を持つことができたと思います。

退職後、独立してからアウトソーシングの案件を扱うサイトへ複数登録しました。その中で初めて稼働したのが、kakutokuで掲載されていたセイル様とのお仕事でした。

kakutokuで初めて営業案件を受注

初めての営業案件はセイル様が提供している2泊3日の合宿型研修講師としての稼働でした。これまでの育成スタイルをこの研修でそのまま出しても良いのか、少々不安があったものの、自分の好きなようにやってください、と代表の藤原さんに託していただけました。

▼株式会社セイル 藤原代表の記事はこちら
kakutokuで営業研修講師を依頼。理想的な営業のプロとの出会えました

今回の合宿では自分の経験をどう生かせるかを念頭に置き臨みました。研修に参加したメンバーは全員新入社員の方々で、各自販売や営業などの配属先でやっていけるかという不安を抱えていたり、社会人になるということに対してよくわからない、研修に対しても後ろ向きな方など様々でした。

そんな中で2泊3日を共にし、本音でぶつかり合いながら間違っていることは間違っている、と指摘し、良いことは良い、と認めることで、前向きなマインドを持ってもらうことができたのは自分が提供できた大きな価値であると感じました。

独立してから大きく変わったのは働き方と年収

どなたもそうだと思いますが、会社勤めの時は忖度が必要でした。社内の状況を見ながら動く必要があったので、なかなか思いきり自分のしたいような営業ができないときもありました。今は全部自分の責任と権限なので、思い切り攻めた営業ができています(笑)。

実は結婚を約1年前にしました。前職は転勤が1年に1回はあり、結婚や子育てを考えた時に難しいと感じていました。独立してからは、住む場所を自分で決められる自由が嬉しくて。

転勤等で住む場所が変わったり、会社都合で環境が変わる会社員としてのリスクと、フリーで活動するリスクを考えた時、正直どちらもリスクだなと思って。結局はどっちが好きか、どっちにwant とwill があるかでフリーになることを決めましたね。

好きな方と仕事ができたり、自分の裁量が大きかったり、実績ベースでできる環境にしたかったので、同じリスクだけれど、リスクの質が違うなと感じたんです。教育畑出身なので、子供ができたら仕事ともバランスを取って、いろんなことを経験させてあげたいと思っています。

年収も上がりました。具体的には、前職420万円程度だったのが、現在600万円程度にまで上がっています。来年からはメイン講師等の話もあるので、さらに見込めている状況です。

営業活動で大切にしている「フィット感」

私が営業で人より得意だなと感じるのは、良い第一印象を与え、良い環境作りをいち早くできるところですかね。人は必ず警戒から入るので、まずはいかに早く自分を受け入れてもらうかが大事だと思います。

商材をご案内する時には、お客様が具体的にどう使えるものなのかなど、フィット感を大切にしています。研修でもその人の叶えたいことなどを早めに引き出して、さりげなくフィットさせていく力が優れていると自負しています。

会社員の時は単一商談が基本でしたが、実は複数商談で結構売れた経験があります。相手の人数が多くても、大まかに見ると困っていることは一緒。大きいところから入っていき、会話を重ねてパーソナルな部分を探っていく。研修の仕事でも、世代に合わせた例を使ってイメージしてもらうようにしています。今までの研修とは違うということを初めの方に感じてもらえるように心掛けています。

売ることは「正義」

営業って単に何かを売るわけではなく、その人の人生を良い方向に変えることができると信じています。私は教育系の営業だったので、売る相手は親子が多かったのですが、自分が売ったものが最終的に役に立ったと聞くと、少し人生を変えられたかなと思い嬉しくなります。

今後の展望は法人化

3カ年計画として、1年目はとにかくパイプを増やすことでした。ありがたいことに太い取引先も3、4件でき、どの取引先とも密に仕事をさせてもらっています。

講師業でいうと、来年はサブ講師から本講師になったり、短期契約が長期になったりと好調です。受講者の数を増やしていきたいという思いがあるので、今後は人を雇うことでそれが叶うと思っています。

フリーランス営業職として活躍できるのは「何でも売れる人」

営業には2種類いると思っていまして、全体の8割くらいが「その企業や商材だから売れている人」。残りの2割は「何でも売れる人」です。

フリーランス営業職として活躍するには、後者の「何でも売れる人」であることが必要かもしれません。要するに、営業スキルそのものではなく、売るための事前準備を怠らなかったり、PDCAを回して常に改善する力があったり、商材を好きになれる力を持つ人。またクライアントのカルチャーに自ら合わせられることも重要です。

稼働してみて、時間を確保することも大切だと感じました。
実際私は11月に独立してから3月までは仕事が少なかったんです。だったら夜働けばいいと思って、工場勤務や派遣をやりました。その代わり昼間に好きなことができるので全く苦ではありませんでした。

初めの数ヶ月は我慢して夜働き、昼間に営業活動をした結果、昼間の仕事だけでやっていけるようになりました。営業は稼働時間の確保ができないと成果が上がらないため、副業でやっても逆に自信をなくすと思いました。

もっと時間をかければ成果が上がるのにと思っていても、クライアントからは件数でしか見られないのが悔しくて。だったらしっかりコミットした方が、自信にも実績にもなると思います。

現在営業の副業やフリーランスを始めようか迷っている方へ

フリーランス(副業も)は、自分で「働く場所」「働く仲間」「働く仕事」を自ら選ぶことができます。得意なことで、社会や会社に貢献しながら収入を上げたり、未知の領域に挑戦して、大きく成長することも出来ます。

もちろん自分で仕事を獲得する大変さはありますが、今の時代はクラウドソーシングで仕事の依頼は簡単に見つけることが出来ます。臆せず踏み出してみてください!

kakutokuのどんなところがおすすめできるか

kakutokuはとにかく「営業サイド」の設計なので働く人におすすめです。例えば「すべての案件が固定報酬」なこと。営業代行では通常、企業サイドの要望で成果報酬の依頼しかありませんが、kakutokuは固定報酬の案件があるので働きやすいです。

他にも「利用料が無料」というのも働く側にとっては優しいですよね。

一方企業サイドは、営業が重要」と考えている会社にこそカクトクの利用を勧めたいです。

自分の経験からですが、営業を安く使いたいからアウトソースしようと考える企業は多いです。実はそういう企業にはフリーランスの営業職は定着しない傾向があり、実際離脱していきます。

大事な部分だからこそカクトクに依頼する、という方が結果も出やすく、お互いにwin-winになれると思います。

kokoroe編集部から
物腰柔らかくお話されるその姿には、芯の強さと誠実さを兼ね備えたお人柄を感じました。「営業職は正義です」と笑顔で仰ったことが印象的でした。kakutokuでの出会い・ご経験をきっかけに、新たなチャレンジに向かわれていることを嬉しく思います。

LINEで送る
Pocket

営業職インタビューカテゴリの最新記事